皆様は普段”話し方”についてどれだけ注意を払っておりますでしょうか。
話すというのは重用なコミュニケーション方法であり、ここをいかに上手くこなすかによって、ビジネスや日常等、様々な人間関係の良し悪しが決まってくるのではないでしょうか。
そうした”話し方”の改善方法について述べているのが本書になります。
目次
どんな本なの
一般社団法人 日本話し方協会という団体が提供している本になります。
本書では、話す時の発声方法から、好感度をあげる挨拶や話し方、相手からの印象をあげる比喩や熟語の活用、ジェスチャーや伝え方等、様々な観点から”話し方"を向上させる方法について書かれた本になります。
それでは早速、ざっくりと本の要約をしていきたいと思います。
話すスキルとしての声の磨き方
本書では”声”の力をとても大きく取り扱っております。
この声の出し方、息遣い、場面にあったイントネーション、話し方の表現といった要素で、相手が受け取る印象が大きく変わります。
人は、相手に対する印象を決定する際に参考にする情報として、話す内容1割、見た目4割、そして話し方が5割と言われています。
つまり話し方や声そのものを磨くことで相手の印象の約半分を変えることができるということです。
具体的なトレーニング法として、腹式呼吸の練習、音読、話すスピード、声の強弱、間の使い方といった方法を本書では紹介しております。
こういった話し方そのものを見つめなおし練習することで、相手の印象の4割を改善することができます。
これはとても効率のよい練習法になります。
挨拶や立ち振る舞いの重要性
好感度の高い人はあいさつが上手です。はきはきとした笑顔でのあいさつを心掛けるだけで印象は大きく変わります。
また、相手とのコミュニケーションをする場合、話す割合と聞く割合を7:3くらいの目安にすると、相手からの会話を上手く引き出すことができ、話を円滑にすることができます。
上述しましたが、相手の印象は見た目が5割以上を占めるため、話者は大前提として身なりに気を付ける必要があります。
寝ぐせを治す、ワイシャツはしわにならないようアイロンをかける、派手過ぎる服装は控えるといった基本的な身だしなみのマナーを守ることで、相手への印象が格段に向上することになります。
自己表現力、伝え方
自己表現力とは、例えばジェスチャーを使った身振り手振り、表情、話し方の比喩や熟語の活用といった方法です。
ジェスチャーは多用せず、ここぞという時に使うと効果的です。
話しての表情が常に固まっていると、聴いている側も緊張してしまいます。
口角を上げ笑顔を作り、適度に目線を配って話しましょう。
伝え方について
伝えるという技術はとても大事です。例えば相手への質問で答えを引き出すということは、円滑なコミュニケーションに必要です。
相手からの返答について積極的にあいづちを打つ、相手のいったことをそのまま繰り返す、途中で話をさえぎらないようにする、質問の5W3Hを守る、といったことを気を付けることで、円滑なコミュニケーションは達成されていきます。