皆様こんにちは。
本日はTOEICのReadingに関して、問題の形式と、それに対する勉強法について書いていこうと思います。
TOEICのReadingセクションはPart5~7があり、Part5,6が文章の穴埋め問題、Part7が長文を読んで、聞かれた質問に答える問題になります。
Part5,6は主に知識力の勝負であり、あまり悩んでも知らない単語がきたら答えられません。なので、ここはできるだけ早く終わらせて、Part7の長文読解にしっかり時間をかけるのが良いでしょう。
目次
Part5
Part5は短文の穴埋め問題になり、全部で30問出題されます。
問題は語彙問題と品詞問題があります。
語彙問題とは下記になります。
26. The Epsilon 3000 camera allows beginning photographers to enjoy professional-quality equipment, as it is ___ sophisticated yet inexpensive.
(A) gradually (B) technologically (C) annually (D) productively
ー引用:『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』p.92より
文章全体を読んで、適切な語を選ぶ問題です。
単語の意味を知らないと当てずっぽうになってしまうので、素早く判断してしまいましょう。
このタイプの問題を解くには短文全体を読まないといけないため、少々時間がかかります。
一方、品詞問題は下記になります。
114. Yakubu Logistics will expand the warehouse loading area in preparation for an ___ in shipping activity.
(A) increased (B) increase (C) increases (D) increasingly
引用:『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』p.91より
空欄に適した品詞を入れる問題です。
このタイプは、空欄の前後を読むだけで解くことが可能なので、10秒くらいでスピーディーにときましょう。
冠詞anの直後で、前置詞inの前における品詞はなにか(ここでは名詞)、という判別方法を行います。
語彙問題にしろ品詞問題にしろ、英文法に関する知識が必要です。
この手の問題を解くのにおすすめなのが、下記「1駅1題新TOEIC TEST文法特急」です。
文法についての知識が学べます。
Part5で有効な勉強法は、とにかく語彙力をつけることです。
語彙の勉強をする際、勉強している単語の品詞についても注意してください。
また、その単語の別品詞Ver.も覚えるとスムーズです。
例えば上記問題でincreaseを覚えるときに、increasingly(increaseの副詞形)も覚えるという方法です。
Part6
Part6は、長文4つから4問ずつ、計16問出題されます。
解答時間の目安は1問30秒。2分で文章一つを読み終えるスピードです。
パート6は、パート5同様に適切な語を選ぶ語彙問題、文法問題があります。
特徴的なのが、上の画像144の問題で、文章を挿入する問題です。
これは本文及び選択肢を読んで上で、一番ふさわしい文章を挿入しなければいけません。
Part6は空欄の前後だけ読んで答えるのは難しいので、シンプルに一番最初から読んで、空欄の問題個所まで読んだらその箇所を解答する、というスタイルが一番確実でしょう。
Part5&6のための参考書としては下記「TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 5 & 6」があります。ヒロ前田氏の問題集は、私もよく活用させていただきました。
他にもPart6対策として、定番の特急ドリルシリーズがあります。
Part6の対策も、Part5同様、まずは語彙を増やすことです。
そのほか文章の挿入問題がありますが、これも本文と各選択肢の文が読めれば正解は難しくありません。
まず語彙を増やして、読める文章を増やすこと。
問題集を解き慣れておき、解答にかける時間を少なくて済むようにすることが大事です。
Part7
Part7は長文読解問題です。
メール、広告、新聞記事などのまとまりのある文章に対して2〜4問が出題されるので、4つの選択肢から最も適切な解答を選択します。
全54問になります。
文章が長くなって難易度があがります。文章は1つ~3つのまとまりで出題されます。
文章が3つある問題は、それだけ複雑で把握していく事項も増えるため、難敵になります。
つらいのはTOEICがメモ禁止ということです。
つまり、長い文章を頭の中で把握していなければいけないということです。
そのため、問題の解き方は下記の順で行っていくといいでしょう。
1.文章全体をざっとながめ、どのような形式か把握する(例えばホテルの予約メールが1文目、2文目でホテルの感想等)。
2.問題文を先に読んで、何を聞かれているのかをまず把握する
→長文問題の設問はほぼ、文章の最初の方の内容から後半の内容へと順番に設問が用意されています。
3.問題文で聞かれている部分はどこだ、という視点で長文を読み、該当箇所があったら解答していく
→設問の順番は文章の最初の内容から後半への順番とシンクロしているので、問題を順番に解いていくイメージです。
パート7で気を付けてほしいのが、下記のTrue or False問題です。
No. 179 What service does Ms. Annesly NOT request from Business Audio Pro?
(A) Professional voice talent
(B) On-hold messages
(C) Customized script writing
(D) Multilingual voice production
設問の選択肢の中から文章に含まれていない情報を見つける問題で、これを解くには文章全体を読まないといけないので、難易度の高い問題といえます。
解くのに時間がかかるので、スコア600点台くらいまではこのTrue or False問題は飛ばしてもいいかもしれません。
しかし、スコア700以上を狙うなら、上記問題は避けては通れないので、高得点を狙っている人は、逃げずに解きましょう。
文章が1つであればシングルパッセージ、2つであればダブルパッセージ、3つであればトリプルパッセージと呼びます。
パート7は基本後半に行くにつれて難しくなってきます。
逆に、前半はシングルパッセージの簡単な問題が出る傾向にあります。
前半の簡単な問題をいかに早くとき、後半のダブルパッセージ、トリプルパッセージの問題に時間を残しておけるかが勝負のカギになります。
だいたいダブル&トリプルパッセージあわせて5問くらい出題されるので、1問5分×5問で計25分は時間を確保するようにしましょう。
TOEICの鉄則として、必ず最後まで問題を解ききれるように時間配分を調整しましょう。
時間が足りなくて最後の方を適当に答えるよりも、多少飛ばし飛ばしでもいいから時間を守り最後まで問題を解ききった方が確実に点数は伸びます。
そのため、Readingの勉強をする際は、必ず時間を計って、目標の時間通りに解き終える練習をしましょう。
おすすめ参考書は、これまたヒロ前田氏の「TOEIC(R) L&Rテスト 究極の模試600問+」です。
パート7を解くために必用な勉強法を要約すると下記になります。
・語彙力をつけて、読める英文を増やす
・時間通りに問題をとけるように、時間を計りながら練習問題を解く
・文章を前から後ろに読めるように訓練する
・たくさんの英文に触れる
Listening、Reading両方に言える鉄則として、英文を”前から後ろに”読んで訳せるようにしましょう。
1文ずつに区切って、後ろから前に訳すやり方ではすぐに太刀打ちできなくなります。
英語は結論→詳細の説明という語順の言語で、日本語は詳細の説明→結論という語順なので逆になります。
そのため日本語の語順で読もうとして、英語を後ろから読もうとする人がいますが、そのやり方だとスピードが圧倒的に足りません。必ず前から後ろに訳せるように訓練しましょう。
例を出します。
I met a girl who was wearing the same dress as mine at the party.
パーティーで私と同じドレスを着た女の子に会った。
はい、語順が逆ですね。
私が実際に上の英文をどう読んでいるかというと、
①I met a girl who/ 関係代名詞が来たのでいったん訳す→
少女とあったのか。次はどんな少女かの説明がくるんだな
②who was wearing/何か着ているのか
③the same dress as mine at/ 前置詞が来たのでいったん訳す
→私と同じドレスね
④at the party パーティーで
こんな感じで読んでます。
全部繋げると”①私は少女に会った、②どんな少女かというと、着ている、③何をかっていうと私と同じドレス、④パーティーで”という風に訳しています。
これが前から後ろに訳して読むやり方です。
今回は丁寧に日本語化して読みましたが、慣れてきた段階で、英語を英語のまま状況をイメージする、ように勉強してください。
いちいち頭の中で日本語化していると時間がかかるので、英語のまま状況が浮かぶようにするのが目標です。
練習としては、とにかくたくさんの英文に触れることです。そして、わからない単語はその場で調べてわかるようにしましょう(google翻訳とかで十分です。)
例えばThe Japan Times
もうちょい簡単なのだとBreaking News English
https://breakingnewsenglish.com/
わたしはホームページをYahooの英文サイトに設定して、強制的に英語に触れる状態をつくっていました。
また、先ほどおすすめした参考書の英文を読んで練習するのもいいです。
練習法は下記のやりかたがあります。
・時間をかけて、知らない単語を1つ1つ調べながら精読する
・時間を計って、制限時間内に速読する
正確に時間をかけて読むことと、とにかくスピーディーに読むこと、の2つを同じ英文ですることで、英語の読む能力が向上していきます。
まとめ
以上になります。
いかがだったでしょうか。
Part7のところでも書きましたが、英語は必ず前から後ろに訳すようにしてください。
これはListeningもReadingでも同じです。
英語は毎日30分でいいから時間を取ってやり、スキマ時間にTEDを聞いたり、英字のサイトを読む、といった勉強を地道に続けていきましょう。
そうやって地道に勉強することが、英語力上達の近道です。
それでは、また