こんにちは。
簿記を受験しようと考えている方、あるいは受験しているけど思ったより点数が伸びないという方、いらっしゃると思います。
簿記の試験には有効な解き方があって、その解き方を知らないとたくさん勉強しても思ったより点数が伸びないことがあり得ます。
そこで今回は、そうした簿記試験の解き方について解説していきます。
目次
完答を目指さない
まず問題を全て解かなきゃ!という意識を無くすことが大事です。
というのも、簿記は問題ごとに解きやすさが全然違ったりします。
難しい問題は、解答するのに複数の計算を解いて、それを集計して答えるようなものです。
例えば本支店会計の純利益や本店勘定といったものは、取引全てを解いて、
その上で複数の金額を合計しないといけません。
取引の仕訳を1つでも間違えたり、集計を間違えたらその時点で不正解。
その割に、獲得で得られる得点はあくまで1問分のみの得点です。
そういった問題を正解するのはかなり難しいですし、時間をかなり消費してしまいます。
こうした問題を全て解こうとすると、他の問題を解いている時間が無くなってしまいます。
時間に余裕が無いと焦ってしまうため、本来は取れるような簡単な問題を取り逃す可能性が高くなります。
そうした簡単な問題を落していってしまうと得点が伸びず、結果的に合格が遠ざかります。
また、これは簿記1級や会計士試験といった難易度の高い試験だとよくあることなのですが、
解けない難しい問題がわざと入れられていたりします。
試験の得点平均を調整する必要があるため、解けない問題をあえて入れることで、得点の調整をしようとする
ことが普通にあるのです。
そうした解けない問題につかまってしまうと、限られた解答時間を浪費してしまいます。
解きやすい問題から解く
では、どうやって問題を解いていったらいいのでしょうか?
おススメは”解きやすい問題から解く”です。
簿記問題を最初から順番に解いていく、という考えをまず捨てましょう。
問題を全て解く必要はなく、合格点を確保できていれば問題なく合格できるのですから。
やり方としては、まず試験が始まったら最初に問題全部をざっと眺めましょう。
そうしたら、解きやすい問題や、逆に解くのに時間がかかりそうな問題というのをチェックしておきます。
そうやって、どの問題を解くか戦略をたてるのです。これにかける時間はだいたい2~3分くらいが目安です。
これをやったうえで、どの問題から解き始めるか、どの問題を後にまわすか考えていきます。
どの問題から解き始めればいいかというと、優先度は「解きやすそうな問題→得意な分野の問題→難しい問題」です。
得意科目よりも先に、解きやすい問題をスピーディに解いていって、最低限の点数をまず確保しましょう。
そうやって、ある程度早い段階で問題が解けていくと、精神的な余裕が生まれてきます。
精神的な余裕が生まれると、落ち着いて問題を解けるようになり、結果としてケアレスミスを防げます。
先に問題をある程度解いていること、ケアレスミスを防げることで、試験の点数はアップしていくでしょう。
最初に何点くらい確保できるのかの見通しをたてる
少し難しいやり方なのですが、まずこの試験で何点を取るのか目標点数を決めます(合格点は何点か、試験前にイメージを持っていきましょう。)
そして先ほども説明した通り、試験が始まったら問題全体をザっとみます。
簡単に解けそうな問題や得意な問題がいくつあるかを数えて、それ全部を正解したら何点くらいになりそうか予想をたてます。
予想点数が、合格必要点を上回っていたらOKです。もし合格点にたりなそうなら、難しい問題を解いていく必要があります。
どの問題をいくつくらいとればいいのか、をメモや問題文にチェックを入れるなどして把握しておきましょう。
まとめ
以上、簿記問題の解き方を解説いたしました。
模試や練習問題を通じて、この解き方を練習しましょう。
この通りの解き方ができるようになれば、点数は向上していくと思います。
最後に1つ必ずやって欲しいこととして、解答の見直し・検算をすることです。
ケアレスミスで簡単な問題を落してしまうと、それだけ合格が遠ざかります。
簡単な問題は確実に得点しておく必要があるため、こうしたケアレスミスは極力なくすよう見直ししましょう。
順番としては、解くと決めた問題を全て解く→見直しをする→時間があまったら、難しい問題にチャレンジしてみる。
この順番で解きましょう。
簡単な問題の1点も、難しい問題の1点も同じ1点です。
そのため、難しい問題を解くのはいったん後回しにして、簡単な問題を先に確実に取っていく、という風にすると
高得点が取りやすくなり、合格がしやすくなります。
せっかく勉強したのに、その実力を発揮できないのはとてももったいないです。
なので、ぜひ問題の解き方を工夫して、高得点を取りやすいやり方にしてみてください。
それでは、また。