皆様は普段どのくらい睡眠をとっていらっしゃるでしょうか。
睡眠の習慣はパフォーマンスに非常に大きな影響を与えます。
今回は、睡眠習慣について、簡単に書いていきたいと思います。
目次
睡眠の効果
睡眠には記憶した物事を脳に定着させる効果があります。
ジョン・ジェンキンスとカール・ダレンバックという人の実験によると、いったん記憶させ、その後8時間の睡眠を挟んだグループは、8時間起きていたグループに比べ、記憶の定着が20%~40%上昇するという結果が出ています。
また、睡眠をすることで、脳は記憶の整理を行っていると言われており、不必要な記憶を整理する効果もあります。職場やプライベートで嫌なことが起こった時、取り合えず寝ることで、記憶が整理され、嫌な感情が抑えられるということです。
また、睡眠不足は脳の集中力を低下させるというデメリットがあります。
ペンシルベニア大学で行われた実験があります。ボタンが光ったり、パソコンの画面が光ったりしたら、ある一定の時間内に対応するボタンを押すというテストです。
このテストでは、4つのグループに分けられました。グループ1は72時間ずっと起きている、グループ2は毎晩4時間だけ眠れる。グループ3は毎晩6時間、そしてグループ4は毎晩8時間寝ることができるというものです。
毎晩8時間睡眠をとったグループは、ほぼ完ぺきに試験をこなしました。72時間起きていたグループは、ボタンの押し間違いや反応できないなどの失敗が400%増加しました。徹夜の時間が増えると、それに比例して集中力が低下するという結果も見られました。
恐ろしいのは、4時間だけ眠れる、慢性的に睡眠が不足しているグループで、6日間実験を続けた段階で、24時間起きていた人と同程度までパフォーマンスが低下したということです。さらに4時間睡眠が11日目になると、48時間起きていた人と同じレベルになったということです。
次に、6時間睡眠のグループですが、こちらも10日間6時間睡眠を続けると、24時間起きていた人と同じレベルにまでパフォーマンスが低下しました。
つまり、睡眠時間6時間以下の睡眠不足の状態を続けると、時間がたつにつれ、徹夜している時と同じくらいパフォーマンスが低下するということです。
脳のパフォーマンスを保つためには、7~8時間の睡眠が必要になってきます。
ショートスリーパーになれるか?
睡眠にはレム睡眠という睡眠が浅い段階と、ノンレム睡眠という深い眠りの状態があります。
また、一般的に睡眠時間が6時間未満の人はショートスリーパーと言われています。
ショートスリーパーの方は、生まれつきこのレム睡眠、睡眠が浅い段階の時間が少なく、ノンレム睡眠での深い時間の眠りを、短い睡眠時間でも確保できる人になります。
このショートスリーパーというのは生まれつきの体質であり、なおかつこの体質の人はとても少ないです。人口全体の1%未満といわれています。
つまり、生まれつきの体質がショートスリーパーで無ければ、睡眠不足を慣れや気合で補うことはできないし、ショートスリーパーになる訓練もできないということです。
6時間未満の睡眠で寝不足を感じる、疲れが残っていると感じる人は、ショートスリーパー体質でない可能性が高いです。
ショートスリーパーを目指すのではなく、7~8時間の睡眠を何とか確保できるように生活習慣を改善したほうがいいでしょう。
朝のゴールデンタイム
目覚めてから2~3時間の時間帯は集中力が高まり、最もクリエイティブな作業に向いているとされる”ゴールデンタイム”になります。
何か勉強をしている方は、この朝のゴールデンタイムを利用し、朝に勉強するといいでしょう。
また、仕事でも、創造性・生産性を求められる業務は朝、午前中のうちにやることとし、事務的な作業は午後にまわした方が効率的になります。
前述のとおり、徹夜は集中力を著しく損なうのでNGで、できるだけ早く寝て睡眠時間を確保し、朝の時間帯に勉強や重要な仕事を行う、というサイクルを習慣づけられると、パフォーマンスが向上することになります。
まとめ
今この記事は朝の6時から書き始めています。
私の睡眠サイクルは夜11時~朝6時の7時間となっていて、仕事上必要な勉強やブログ作成等は朝の時間に行うことにしています。
昼以降にこれらのタスクを始めるより、明らかに朝の時間の方が効率的と感じています。
以前は睡眠時間が6時間未満で、寝不足を感じる毎日でした。
いったん病気になった時期があり、それを機に睡眠時間は7時間以上確保し、朝型の生活を始めようと意識して、習慣を変えました。
それからは、仕事のパフォーマンスが向上し、集中できていると感じます。
これはあくまで私個人の感想ですが、皆さんも睡眠時間を7~8時間とることを日常的な習慣にすることで、パフォーマンスの向上を感じられるのではないでしょうか。一度試してみて欲しいと思います。
それでは、また。