読書というのは言わずもがな重要です。
世間一般の常識を学ぶことに加え、会計基準というのは日々改正が行われているため、情報を常にキャッチアップし、自分の知識をアップデートする必要性があります。
目次
本を読む量
私は毎朝5時に起きて、読書をするのを日課にしています。
会計基準について学ぶ経理の本もありますが、ビジネス書や実用本も多々読みます。
大体2,3日に1冊程のペースで読んでおり、かれこれ5年程この習慣を続けてまいりました。
監査会計に直接関係ない本も多く読んでいるため、最初はあまり読むことは役立ちませんでしたが、ある程度の量を読むうちに、仕事に活かせるようになってきました。
読書はある程度の量を読み、それを活用してこそ役立つものになります。
ビジネスの理解
公認会計士として監査をするにあたり、担当クライアントのビジネスを理解する、ということは重要なことです。
ビジネスを理解することで、どういった不正が想定できるのか、という不正シナリオを考えることができますし、会社の収益性や今後のビジネスの伸び具合といったことを把握することで、事業の継続性や事業価値の評価に役立てることができます。
本を読みこんでいると、数々の会社の成功・失敗例というのも知識として頭に入ります。
そうした例をもとに、担当しているクライアントの事業の伸び具合や、想定される不正を把握することに役立てることができます。
また、本で紹介されているビジネスモデルやビジネスのとらえ方を元に、今会社がやっているビジネス施策が上手くいきそうか、大雑把にでも把握することができます。
会計士は現場に監査に向かう前に、監査チーム内でミーティングを行いますが、そうした場で自分の意見を述べ、情報共有することで、自分の蓄えた知識を活かすことができます。
話題作りのための読書
会計士として仕事をするにあたり、クライアント先の担当者の方とお話をする機会というのは多々あります。
真面目な会計の話をするのはもちろんですが、アイスブレイク的に雑談をする機会もあります。
そうした雑談の場において、話題に困らないようにするのも読書の効果です。
私はニュースサイトやビジネス誌も読んで、最近の話題を取り入れることを行っています。
また、読んでいる本も、勉強のための固い内容の本から、雑学的な本、歴史の本など様々です。
こういった幅広い情報をキャッチアップしていくことで、クライアント先の方との話題に困らなくなります。
知識をひけらかすのはいかがなものかとは思いますが、会話の種をたくさん持っておく、ということは悪いことではありません。
まとめ
私が以前勤めていた会社の上司に言われたことですが、「会計というのは大きな常識の集まりだ」というのがあります。
会計処理をするにあたり、その処理の適正性を判断するためには数々の世の中の事象を把握しておく必要がある、という意味です。
会社のビジネスを正確に理解していないと、その事業の継続性を判断することはできませんし、自分が今まで出会ったことの無い会計処理に直面したときにも、それがどういった事象によって起こったことなのか、どういった事情があって実施されたことなのか、というのを理解するためにも、バックボーンとしての知識が必要になってきます。
上司に言われたこの言葉を教訓とし、日々読書を続け、知識量を増やしているところです。
最初のうちは効果が実感できなくても、継続して読書を続けていくことで、その知識のかたまりが頭の中で結合し、仕事の判断に役立つ日がやってきます。ぜひ読書を日課として続けていって欲しいと思います。
それでは、また。