当ブログ第一回目となりました、ビジネス・実用書の書評回になります。
このブログではこういった本の書評もするので、お気軽にお楽しみください。
目次
どんな本なの?
有名人の中田敦彦さんも自身のYouTubeチャンネルで取り上げていた”バカでも稼げる「米国株」高配当投資”。・・・なかなかに攻めたタイトルとなっています。
ではどういった内容なのかについて、触れていきたいと思います。
まず、タイトルでバカでも稼げる、となっているように、内容は非常に分かりやすく、投資初心者にも理解できるように書かれています。
最初にこの本では、「25年以上連続で配当をしているのは米国で百社以上、一方で日本ではたったの1社のみ。」という点が指摘されており、日本株に投資するよりも、より儲かる米国株への投資を進めています。
そこから本書前半は、米国株ってこんなに簡単だよ、債券じゃなくて株式がいいよ、と懇切丁寧に教えてくれます。
そして本の中盤くらいから本の著者、バフェット太郎さんおすすめの投資方法について記載されています。
どんな投資の仕方?
投資方法を簡単に書くと、以下になります。
①米国株の中で、長期に安定したキャッシュフローが、過去の実績からみても十分に見込め、株主還元策(ここでは株主配当のこと)に積極的な株である高配当銘柄を選ぶ
②8~16銘柄への分散投資を行う。株で得られた配当もすべて同株に投資する
③毎月、分散投資した銘柄のうち、組み入れ比率最低銘柄を決まった額買い増す
④これをロボットのように繰り返す
以上になります。「え、これだけ?」と思った方もいるかもしれないのですが、ざっくり要約するとこんな感じになります。なお、作中の中で、バフェット太郎さんが厳選した米国銘柄が30種紹介されていました。(気になる方はどうぞ本書を購入してみてください。)
なぜこの買い方が良いかというと、前提として、まずパッシブ運用の説明をさせてください。
パッシブ運用とは、株価指数に連動する投資信託やETF(上場投資銘柄)に投資する戦略であり、指標(ベンチマーク)に連動する成果を目指す投資のことを言います。これとは逆に、運用会社やファンドマネジャーが独自の見通しや投資判断に基づいて、ベンチマーク以上の収益を目指すことをアクティブ運用といいます。
で、個人投資家やプロのファンドマネージャーが運用するアクティブファンドに投資するよりも、パッシブ運用をするファンドに投資した方がはるかに良い結果を生むということが知られています。プロでも、安定して市場の指標を超える成果を出すのは難しいということです。(ここら辺の理由は本書内に記載されています。)
ただしこのパッシブ運用にも弱点があって、それは
①割高になっている株をより多く買う羽目になる
②市場平均を上回ることはできない
③相場が下がり続ければ、損をし続けることになる。(短中期の話で、長期的に見ればアメリカ株相場はずっと右肩上がりになっています。)
こうしたパッシブ運用の弱点を突く形でバフェット太郎さんは上記独自の投資を行っています。
バフェット太郎さん流投資のメリットは、相場が下がり続けているときにも高配当銘柄は増配をする傾向があるので、より多くの株を相場の下落時に買いますことができること。
相場が逆転して上がっていくと、値下がり時に買いました分の株が一気に値下がりし、さらに配当金をもらえる。
というのがメリットで、相場が下がり続けた危機後にパフォーマンスが加速する仕組みになっています。パッシブ運用の弱点をカバーする形で投資できるため、この投資方法なら市場平均を上回ることができる!というのがバフェット太郎さんの考えです。
総評
さらに詳しい説明は本書に譲りますが、この本に書いてある投資方法はマジで簡単です。さらに、投資方法の根拠がわかりやすく説明されているため、この方法についての納得感も得やすくなっております。
「投資をこれから始めたい。でも何に投資したらわからない」という方は、この本を読むと、株投資への基本的な理解が深まるでしょう。
本書おススメの投資方法を実践するかどうかは各自の判断で良いと思います。しかし、自分の判断でこの株はきてる!と思って1つの銘柄に全額賭けるといったことはとても危ないということ、安全な運用には分散投資が大事、ということを学べるのはとても大きいと思います。
以上で総評になります。皆さん、良い投資生活を!