書評2回目となりました、今回は文章術についての本を紹介したいと思います。
どんな本なの?
文章術の本100冊を対象として、本に出てくるノウハウを、
掲載されていた本の冊数によって順位付けしたのが本書となります。
正直かなり大変な作業だと思うのですが、そのおかげか、
ノウハウが濃縮された本となっています。
多くの人の文章力向上を目指して書かれているため、例えば報告書・プレゼンテーション資料・小論文・ブログSNS・メールやチャット等、あらゆるシーンで活用できます。
本の構成としては、順位付けしたノウハウを1位から順に40位まで掲載する形となっております。
この形が非常に便利で、目次から読みたいノウハウをすぐに検索できるため、頭に入れておきたいノウハウをすぐに活用することができます。
どんなノウハウなの?
実際に書かれているノウハウの1例をご紹介したいと思います。
”文章はシンプルにする”
余計な言葉はとにかく削る、1文の長さは60文字以内を目安にする、ワンセンテンスワンメッセージ、というノウハウで書かれています。
本文には良い例と悪い例が紹介されているので、実際に文章にするにはどうすればいいのか、といったところもわかりやすく紹介されているといえます。
また、ノウハウとして伝えているところがかなり具体的です。例えば上記”余計な言葉は削る”ですと、削りやすい言葉の候補をあげてくれています(指示語”その”、”それは”、”これは”等)。
本書を読んでみて感じたのが、とにかく”わかりやすい本”だということです。
ノウハウについて具体的な文例を示してくれる、具体的な言葉の候補をあげてくれる、といったところもそうですが、全体的に文章が完結で読みやすく、ノウハウがスッと頭にはいってきます。
先ほどお伝えしたとおり、当本は 報告書・プレゼンテーション資料・小論文・ブログSNS・メールやチャット等 、あらゆる分野に活用できる本です。100冊もの文章術の本のノウハウをまとめているため、とにかく網羅範囲が広いからです。
伝わる文章の型について説明している箇所があるのですが、通常の文章の場合と論文形式の場合で、型の違いを説明してくれています。
また、ビジネスメールは簡潔さが命、といった、メールについての作法も教えてくれます。
僕がこの本をおススメしたい理由は、文章術のエッセンスがこれ1冊に凝縮されているからです。
文章術の本100冊分のエッセンスが抽出され、さらに筆者の手によってわかりやすくまとめられている本書は、文章術について勉強したい、という方に最初に手に取って欲しい良書になっています。