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書評No.16 複数人での会話がラクになる話し方

1対1では話すことができるのに、複数人になると上手く喋れないという方、いらっしゃるのではないでしょうか。

かくいう私もその一人です。

今回は、そういう人の助けになる、複数人での会話本のご紹介をします 

みんなを楽しくおしゃべりさせよう

これが複数人での会話を楽しくできるようになるコツです。

今回紹介するのはこのシンプルなコツ1つです。

これを軸に、話を展開していきます。

まず、みんなを楽しくおしゃべりさせる方法として3つのことを意識しましょう

①聞き役として場になじむ

②質問役としてみんなをしゃべらせる

③話役として会話に楽しく参加する

この3つです

まず、「輪の中に入るにはたくさん話すしかない」という思い込みを捨てましょう。

複数人での会話では、圧倒的に聞く時間のほうが多くなります。

そこで、”1番の聞き手”を目指しましょう

カギとなるのが質問力です。

コツとしては、話し手の人間性に注目して質問することです。

例えば釣りが趣味な人であれば、

「釣りにハマったきっかけってなんだったんですか」「釣りをしていて1番テンション上がるのはどんなときですか」など

相手の気持ちや価値観、エピソードを掘り下げて質問することです。

さらに、他のメンバーにドンドンパスを回して喋ってもらうことです。

複数人の場で自分から話せない人は案外たくさんおり、そういう人に話を振ることで、喋れない人にも喋ってもらいましょう。

そうやって、いかにして自分が話すか?ではなく、どうしたらみんなが楽しくおしゃべりできるか?と考えましょう。

会話下手すぎる人が好かれにくい訳とは

話下手が好かれくい理由、それは、”よくわからない人”と思われてしまうからです。

人間の心は、よく知らないもの、よくわからないものに対してマイナスの先入観を持ち、警戒するようにできています。

例えば「感情表現が少なすぎて、何を考えているかわからない」「話しかけてこないから会話する気があるのかわからない」「口数が少なすぎてどんな人かわからない」という風に思われてしまうということです。

なので、複数人での会話で、数少ない自分が喋る機会があったら、”あなたの人間性を伝える”ということを意識しましょう。

・いつもの行動を伝える

・ささやかな気持ちを伝える

・好きの度合いを伝える

ということをしていきましょう。

また、聞き役になったときも、リアクションが小さすぎると、あなたが話を聞いているのかいないのか、他人にわからないので警戒されます。

大きくうなずいたり、相槌を打ったり、しっかりリアクションをとることで、ちゃんと聞いていますよ、ということをアピールしましょう。

なぜ聞き上手は好かれるのか

この鍵は”承認欲求”です。

人は誰しも、認められたい、自分のことをわかって欲しい、重要人物として扱われたいと思っています。

そうした承認欲求を満たしてくれる人のことを好きになります。

例えば

・がんばりを認めてあげる

・グチや悩みを親身にきいてあげる

・気持ちや価値観を理解してあげる

・いいところを見つけて褒めてあげる

・くだらない話でも面白がって聞いてあげる

これらは、話を聞いている瞬間にできることでです。

聞き上手が好かれる理由はここにあります。

ただし、自分のことを一切話さない人は警戒されるので、本当の聞き上手になるには、オープンになり、相手の警戒心を解く必要があります。

適度に話すことが、聞き上手に繋がっていきます。

話す方法

適度に話すことが聞き上手に近づくと言いました。

自分のプライベートな話をすることを自己開示と呼びますが、人は受けたものを返そうとする心の働きがあります。

つまり、あなたが自分の話をすれば、それが呼び水となって他のメンバーも自己開示をしやすい心境になります。

自己開示をする場合のコツは ”体験談、普段の行動を「具体的に」話す” ことです。

「私は人見知りです」×→「街中で知り合いをみかけても気づかないふりをしてしまいます」〇

「休日はだいたい家にいます」×→「人込みが苦手なので休日はだいたい家にいます。最近はミニマリストの本を読んだ影響で断捨離にハマっていて、先週もゴミ袋2つ分も洋服捨てちゃいました」〇

数字や固有名詞を入れると、具体的イメージができ、相手はより興味を持てます。

特に趣味に関する話だと常識外れの数字が出てきやすいので、興味を惹きたいときに効果的です。

下手に笑いをとろうという考えはやめて、自分を必要以上に隠さずオープンにすることを心掛けていきましょう。

喋らない人、から脱却するために

まずこれは、1日2日でどうこうできるものではなく、ひと月近くかけて少しずつ取り組む課題ということを認識しましょう。

まずは感じよくあいさつをするところから始めましょう

「おはようございます」「お疲れ様でした」だけでなく、仕事を頼まれた時は「かしこまりました」、仕事を頼まれた時は「よろしくお願いいたします」、手助けしてもらった時は「ありがとうございます」などです。

さて、雑談はできなくても、仕事の業務連絡などなら問題なくできるのではないでしょうか。

そこで次のステップは、仕事の会話を気軽にできる人になる、です。

何気ない仕事の会話でも、少しだけ人間味を加えてみれば、仕事以外の雑談を振ってもらえるチャンスが広がります。

業務連絡でも簡単に人間味を加えられる方法として、うながす・驚く・認めるという方法があります

この3つのリアクションを活用して、自分の気持ちをオープンにしてみましょう。

次はいよいよ周りの人たちに話しかけてみましょう

まずは話しかけやすい人だけでも大丈夫です。

季節やコミュニティのこと、軽い相談などがいいでしょう。

お昼休みやコーヒーブレイク、移動時間など、100%雑談してもいいタイミングを見計らい、最低1日1回は自分から話しかける、といった目標を作って話しかけてみましょう。

当たり前のことかもしれませんが、職場で頼りにされるコツは、ちゃんと職場で戦力になることです。

この人は頼りになる、こいつはちゃんと使えるな、と認めてもらえれば、それだけ好意的に受け入れてもらえる可能性が高まります。

また、作った資料がみやすい、エクセルがすごく使える、パソコンに詳しい等、自分の得意分野ができるとコミュニケーションのきっかけになります。

その強みを活かして周りを手助けしてみれば、自然と会話も増えていくはずです。

まとめ

ここまで、複数人での会話がラクになる話し方を説明してまいりました。

まとめると、

①1番の聞き手になる

②適度に質問のパス回しをする

③適度に自己開示を行い、自分がどういう人なのか知ってもらう

④あいさつ→業務会話→ブレイクタイムの雑談、と自分から話しかける段階をステップアップしていく

⑤仕事で戦力になる

といったコツがありました。

本書では、ご紹介した以外にも、まだまだ会話のコツがご紹介されています。

気になる方は、ぜひ本書をお手にとって読んでいただきたいと思います。

職場の人間関係はとても大事です。

うまくコミュニケーションのコツを身につけて、円滑な会話ができるようになるといいですね。

それでは、また

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