会計士受験生・補修所生向け

会計士試験をあきらめない3つの方法

皆さんこんにちは。今回は会計士試験を控えている受験生向けの内容になります。

今年度の短答式試験は12月12日(日)ということで、会計士受験者の皆さんはハードな追い込みをかけているころなのではないかと思われます。

かくいう私も、合格した年の9月くらいに受けた模試でまさかのD判定を食らい、「なんとしても受かってやる」、と必死の思いで勉強していた思い出があります。

会計士試験は難易度も高いし、年2回しかない短答式試験をまず突破しないといけないわけで、皆さん相当なプレッシャーに苛まれていると思います。

しかし、会計士試験とは、そうしたプレッシャー下の中、最後まで粘り強く頑張った人が合格する試験だと感じています。今回は、そうした受験者の皆さんに、会計士試験をのりきるために、私が実践していた3つの方法をご紹介いたします。

根拠のない自信を持つ

正直これが一番大事だと思っています。先述しましたが、私は合格年の9月に受けた短答式試験模試の判定でD判定をもらいました。内心頑張って勉強していたのにも関わらず、これは相当なショックでした。

しかし、この時思ったのが、「自分はスロースターターだ、ここから尻上がり的に成績が上がる」、「残り2か月あれば苦手分野を徹底的に潰せる」、「ここまで勉強を頑張ってきたんだから、自分は受かれる!」、ということです。今考えればなんの根拠もない自信なのですが、それを胸にひたすら残りの期間、勉強を頑張っていました。

結果、第I回短答式試験でギリギリの点数でしたが何とか合格することができました。もしD判定を受けていた時に心が折れていたら、あの逆転は無かったと言い切れます。

会計士試験は難易度がとても高い試験なので、思うように成績が上がらず、自分ではダメなのでは無いか、ということが頭をよぎる方も多いと思われます。

つまり、成績で悩んでいるのは大なり小なり受験生皆同じだということです。そういった中で公認会計士試験を突破できるのは、ひとえに”あきらめない心”だと思います。

「結局精神論か」と思われる方もいると思います。しかし、会計士試験受験生の皆さんはとても真面目に長時間の勉強をされていますし、大多数の人たちは、高いレベルで似たり寄ったりな成績になり、その中で合否が決まっていきます。そういったギリギリの戦いの中では、こうしたマインドセットがとても大きな意味を持ちます。

なぜなら、皆さん真面目に勉強されている中で、合格に結び付けるためには、最後まで全力を出し切る”ほんの少し”の差が大事になってくるからです。その”ほんの少し”の差というのは、案外根拠の無い自信を持つ、というマインドセットから生まれてくるものだったりするのです。

今までの頑張りを思い返す

会計士試験の勉強は相当ハードなものになります。私は合格した年度は1日10時間を目安に勉強していました。あれほど机に噛り付くように勉強したのは生まれて初めてでした。おそらく皆さんも同じように勉強されていることでしょう。

そうした日々の努力というのをどうか報わせてあげてください。

受験生には色々な人がいるでしょう。何度受験しても落ち続けている人、第I回短答式試験に合格できず、第II回短答式試験に全てをかけている人、短答式試験は合格したけれども、論文式試験試験に落ちてしまい、あと一回しか論文式試験を受けるチャンスが無い人等、事情は様々だと思われます。

資格試験というのは残酷なもので、試験に受かるかどうかで、それこそ天地の差がでます。試験に受かれなければ、それまでどれほど勉強したとしても資格は手にはいらず、社会では”勉強した努力”は汲み取ってもらえません。”会計士試験合格者”になって、ようやくあなたの努力を評価してもらえます。

ですから自分の努力を無駄にしないためにも、途中であきらめることをせず、最後まで頑張って欲しいと思います。

私が会計事務所に勤めていた時、過去に会計士試験を受けていた先輩がいました。その人は短答式試験は突破したものの、論文式試験で不合格だったそうです。論文式試験試験の受験資格は2回あったにもかかわらず、その人は1回目の試験で落ちて、そこで諦めてしまいました。

その話題になると、言葉の端々から後悔が滲み出ているように感じられました。その姿をみて、会計士試験に受かるまで努力しきる、ということの重要さを強く感じました。

会計士試験は過酷な試験であり、受験勉強もまた過酷なものです。しかし、だからこそ強い思い入れが出るわけで、あきらめてしまった時の後悔はとても大きくなります。ですから、それまで頑張った自分自身の努力を報わせてあげるように、ぜひとも最後まで諦めずに勉強しきっていただきたいと思います。

体調を万全に整える

会計士試験が近づいてくると、皆さんいよいよラストスパート、とばかりに勉強を頑張ると思います。それ自体はとても良いのですが、筆者の経験からすると、睡眠時間だけは削らないようにするべきだ、と思っています。

睡眠時間を削ると作業効率がおちますし、風邪や体調不良を起こしやすくなります。そうなると、2,3日寝込んでしまい勉強が手につかない、などといったことも起こりえます。

そうした事態になってしまうと、トータルで見れば勉強時間が少なくなってしまうため、睡眠はしっかり取りましょう。

会計士試験の前日は、皆さん思うところはあるでしょうが、早くに寝ましょう。会計士試験は朝9:30から夜18:00まで一日中行われます。極度の緊張と、長時間集中することの疲れで、かなりの負荷がかかります。

こういった時に睡眠不足でいると、頭がもうろうとしてしましい、最後まで全力を出し切ることが困難になります。ですから、是非睡眠はちゃんと取りましょう。

皆さんは試験ギリギリまでたくさんの勉強をしてきたはずです。前日に無理に詰め込む必要など無いくらい、皆さんは力をつけています。ですから、前日に無理に1夜漬の勉強などはせず、潔く寝てしまいましょう。

最後に

①根拠の無い自信をもつ

②今までの頑張りを思い返す

③体調を万全に整える

以上3つが、私なりの、会計士試験をあきらめない3つの方法になります。

第I回短答式試験まで、残り1か月半となり、皆さん精神的にだいぶ追い詰められてきたころかと思います。

私は、努力は報われるべきだと考えています。ですので、皆さんの努力が是非報われるよう、辛い精神状態でも、なんとか頑張っていただきたいと思います。

ここを乗り越えれば、確実にそれまでとは違う景色が開けてきます。得られるものは非常に大きいです。

それでは皆さん、どうか合格するように願っています。グッドラック

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