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会計士はコミュニケーション商売(対監査法人、対クライアント)

会計士を志す人の中には、お客様と会話をあまりしたくないので会計士を目指す、という人が一定数います。

しかし、会計士はコミュニケーション商売だと私は思っています。

今回はそのことについて記述をしていきたいと思います。

コミュニケーションの重要性

コミュニケーションをする対象として、対監査法人内でのチームへのコミュニケーションと、対クライアントへのコミュニケーションがあります。

これはどちらも重要であり、この能力の良し悪しでかなり監査のできが変わってきます。

対監査法人コミュニケーション

会計士が監査法人で働く場合、クライアント毎に、その会社の規模に応じて数人のチームを組んであたります。

その際、チーム間で情報共有したり、現場主任に不明な点を聴いたりと、チーム間でのコミュニケーションが必要になります。

作成する監査調書は、「以前にこういう理由で手続きを増やしている」といったこともあるので、不要な手続きと思っても勝手に削除せず、いったん現場主任に確認する必要があります。

また、初めて担当する現場の場合、その現場ごとのルールや、事前にクライアントから聞いている情報というのを把握する必要があります。

その際、どこが知らないポイントなのかを洗い出し、そこをピンポイントで説明できるように事前に整理しておくことが必要です。

チーム内の方に質問する際も、〇〇という作業の〇〇という箇所を〇〇したらいいか、と質問することで、時間の節約になりますし、聴きたいことのポイントがずれません。

対クライアントコミュニケーション

直接対面での会話、メール、電話等、クライアントとは様々な方法でコミュニケーションをとっていくと思います。

クライアントに質問する際は事前に質問事項を洗い出し、ピンポイントで聞くことで、お互いの手間を減らし、効率的に業務をすすめることができます。

また、クライアントと打ち解けるための雑談というのも重要です。

というのも、クライアントと打ち解け、話しやすい状況を作っておくと、会社の内部情報や、会社が黙っておきたかった事項というのを話してもらえる可能性が高く、そうした事項から監査上の重要論点が発見される、ということが起こるからです。

まとめ

会計士のコミュニケーションの必要性について、簡単に述べていきました。

こういったコミュニケーションが必要となってくるため、会計士はコミュニケーション商売だと私は思っています。

質問をする際のコミュニケーションとしては、自身であいまいな部分を作らず、聴きたいことを見出してピンポイントで相手に聴くことが大切になってきます。

また、クライアントからより多くの情報を引き出すために、普段から雑談のコミュニケーションを重ねて、信頼関係を構築しておくことも、とても大事です。

雑談力を高めるためには、相手の興味のある話題を持っていると効果的です。

相手の興味のある話題を会話の中で見つけたら、それについて次の監査までに情報収集しておき、会話のネタを作っておくというのも効果的でしょう。

それでは、また。

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